結論
twb=「設計図だけ」/twbx=「設計図+データ一式入りの圧縮ファイル」 とイメージすると分かりやすいです。
- twb:
- ビジュアルの設定、計算式、レイアウトなど「ワークブックの中身(設計情報)」だけを保存
- データそのものは外部(DBやExcel)に置いたまま
- twbx:
- twb に加えて、データソースや画像、カスタムシェイプなどを一緒にまとめた「パッケージ」
- 1ファイル渡すだけで、相手の環境になくても開きやすい
実務で大事なのは、「どんな共有の仕方をしたいか」「データの扱い(機密度/サイズ)」です。
闇雲に twbx にしてしまうと、容量・セキュリティ・バージョン管理で困ることもあります。
この記事でわかること
- twb / twbx の中身の違い(何が含まれているか)
- それぞれのメリット・デメリット
- 実務でのおすすめの使い分けパターン
- 「とりあえず全部twbx」から卒業するための判断軸
まずは定義:twbとtwbxの違いをざっくり表にすると
| 項目 | twb | twbx |
|---|---|---|
| 中身 | 設計情報のみ(XML) | twb + データソース+画像など |
| データ本体 | 含まない | 多くの場合含む(同梱される) |
| ファイルサイズ | 小さい | 大きくなりやすい |
| 共有のしやすさ | 接続先が相手側にも必要 | ファイル1つで完結しやすい |
| セキュリティ | データは別管理 | データを持ち出すので注意が必要 |
| 典型的な用途 | サーバ公開前の開発・運用 | 他部署/外部への配布、オフライン共有 |
もう少しだけ詳しく:中身のイメージ
twb(Tableau Workbook)
- XML形式のテキストファイル
- 含んでいるもの(例):
- シート構成、ダッシュボード配置
- 計算フィールド、パラメータ
- 色・フォーマット・ツールチップ設定
- 含まないもの:
- データそのもの(DBの中身、Excelの中身)
- 画像ファイル(ロゴ等)
- カスタムシェイプ一式 など
イメージ:「レポートの設計図だけ」
twbx(Tableau Packaged Workbook)
- twb + 関連ファイル一式をzip圧縮したもの
- 含んでいるもの(例):
- twbの中身(設計情報)
- 接続しているExcel/テキストファイルなどのデータ
- 画像ファイル、カスタムシェイプ
- DBライブ接続など、一部は同梱されないケースもある
イメージ:「設計図+必要な部品(データ・画像)を全部袋詰めにしたもの」
twbのメリット・デメリット
twbのメリット
- ファイルサイズが小さい(数十KB〜数百KB程度になりやすい)
- Gitなどでテキスト差分管理がしやすい(XMLのため)
- データは元システム側にあるので、データ持ち出しリスクが小さい
- 抽出ファイル(.hyper)やサーバ接続と組み合わせる前提での運用に向く
twbのデメリット
- 相手側にも同じデータソース(DB接続/Excelなど)が必要
- 接続情報やパスが違うと「データが見つかりません」となる
twbxのメリット・デメリット
twbxのメリット
- ファイル1つ送るだけで開ける(相手側に元データがなくてもOKなケースが多い)
- トレーニング用教材・検証用サンプルとして配りやすい
twbxのデメリット
- データを同梱するため、ファイルサイズが大きくなりやすい
- メール添付や共有フォルダでのやりとりが重たくなることがある
- 機密データを含めると、そのまま持ち出しやすくなってしまう(権限管理に注意)
- 差分管理がしにくい(中身はバイナリに近い扱い)
実務での使い分けパターン(おすすめ)
パターン1:開発・運用は twb、配布用にだけ twbx を作る
- 自分のPCやチーム内で開発するとき → twb + 抽出ファイル(.hyper) or ライブ接続
- 他部署や外部ベンダーに「サンプル」として渡すとき → twbx にして共有
ポイント:日常運用は軽く・安全に(twb)、共有が必要なときだけtwbxで袋詰め
パターン2:トレーニング・勉強会は twbx 一択
- 社内勉強会・研修で配る教材
- ブログやコミュニティで配るサンプルワークブック
こういった場面では、参加者の環境やDB接続を揃えるのが難しいため、twbxでデータ同梱して渡すのがほぼ一択です。
パターン3:機密データはそもそもtwbxで出さない
- 個人情報、機微情報、営業機密などを含む場合
- 社外のPCや個人端末に保存される可能性がある場合
こういったケースでは、
- サーバ(Tableau Server / Tableau Cloud)で閲覧させる
- twb で設計だけ渡し、データは接続先で制御する
といった運用の方が安全です。
「全部twbx」にしている現場で起きがちな問題
もし現状が「とりあえずtwbxで保存してメールで飛ばしている」状態だと、次のような課題が出やすいです。
- ファイルが重くてPCや共有フォルダがパンパンになる
- どれが最新版か分からない(v2, v3, 最新, 本当の最新…)
- 退職・異動時にtwbxだけ残り、データの出どころが誰も分からない
- セキュリティ監査で「どこまで持ち出されたか分からない」と言われがち
この場合は、
- 「開発・運用はtwb+抽出/ライブ」「配布用だけtwbx」
- 「機密度の高いデータはサーバ閲覧前提」
のようにルールを1枚にまとめておくとスッキリします。
初心者がまず押さえておきたいポイント(まとめ)
- twb:
- テキスト(XML)形式
- 設計情報のみ
- データは含まれない → 軽い&安全、でも相手にもデータソースが必要
- twbx:
- twb+データ・画像などをまとめたパッケージ → 1ファイルで渡せて便利だが、サイズ&セキュリティに注意
- 迷ったら、
- 社内で開発・運用 → twb
- 教材・サンプル・検証用に配る → twbx を基本ルールにすると安定します。
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